ホーム > ブログ > 季節ごとのシーツ、寝具の素材は?

これは、人によって感じ方が違うので特定はできないかもしれません。

暑い季節には、熱伝導率の高く、放熱性の良い麻が最適なのですが、繊維自体が固いのが欠点です。でも私は今年の夏は、ずっと麻素材を布団掛け、敷とも使ってきましたが、むちゃ気持ち良かったです。

今はやりの接触冷感の素材〈ポリエステル系〉は、確かに寝床に入った時は気持ちいいです。でも、水分を吸うことはほとんどないので(吸わないので乾くように錯覚する)、じっとり湿気を感じる欠点が有るかも知れません。

綿は万能選手ですね、冬でも夏でもガンガン湿気を吸ってくれます。だけど唯一の欠点は乾きにくい。一回濡れてしまうと、いつまでもベタベタです。タオルを洗って干した時どうですか?一番乾きにくいかと思います。

寝具ではあまり知られていませんが、「シルク」やそのシルクを使った「真綿」。汗と一緒に体から出てくる色んな毒素を吸ってくれる、大した素材です。乾くのも綿の1.3倍の速さで乾きます。
昔は風邪をひいた時、喉に巻いたり、赤ちゃんをくるむのはこの素材で決まっていました。
私もシルク素材の靴下をはいていますが、汗臭さが無くなりました。

 汗をかく人に適した、一番のおすすめは「ウール」つまり羊毛です!
えっ?と思うかもしれません。印象としては、「暖かい」「ふんわりしている」そんなところでしょうか。

でも一番早く乾いて、温度が一定しているのがこいつです。年中使うスーツ(背広)って素材はウールが多いと思います。湿気がこもらない、汚れも付きにくい(表面の油ではじくため)、燃えにくい、シルクと同じ位最強の寝具素材だと私は思っています。

 今主流の羽毛素材。暖かさでは群を抜きます。一番熱伝導率の低い「空気」でおおわれているからです。但し、素材の差がとても多く出ると私は思っています。素材の差は値段の差にも比例します。
皆さん、羽毛ふとんを買う時の基準は、なんでしょう?手触りと、見た目、値段なのではないでしょうか?

値段を決めるのは、まず中身の羽毛、それから側時の素材、それから「縫い方」(キルティング)の仕方です。
色々理由がありますが、その話はキリがないので、またの機会に。

 シーツは季節ごとに変えていくのが理想です。

春は、綿で出来たニット系の物がお勧めです。柔らかくて気持ちよく、華やかな色の物がその季節を盛り上げてくれるかもしれません。

夏は、断然麻それから絹がおすすめ。睡眠に快適なのは「ウール」が年中使えて、経済的です。

冬はガーゼ系のものが、布団に入った瞬間冷たく感じられなくて、また湿気もこもりにくいので、私はお勧めします。

羊